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  • 2025.12.16

UTMパラメータとは?GA4での設定・作成方法と使い方を解説

UTMパラメータとは?GA4での設定・作成方法と使い方を解説

utmパラメータとは、Webサイトへの流入経路を詳細に分析するための特別な文字列です。
URLの末尾に追加することで、広告やメルマガといった各施策の効果をGoogleAnalytics4(GA4)で正確に把握できます。

この記事では、utmパラメータとは何かという基礎知識から、具体的なパラメータの作成方法、GA4での計測結果の確認手順、さらには運用上のルールまで、実践的な使い方を網羅的に解説します。

UTMパラメータの基礎知識:Webサイト分析にどう役立つ?

UTMパラメータの5種類を示す図:source・medium・campaign・term・content
UTMパラメータ5種類

UTMパラメータとは、URLの末尾に「?」以降を付与する特定の文字列のことで、Webサイトへユーザーがどこから、どのような経由でアクセスしたかを識別するために使用されます。
例えば、同じWebサイトへのリンクでも、メールマガジン経由なのか、特定の広告キャンペーン経由なのかを区別できます。

これにより、GoogleAnalytics4(GA4)などの分析ツールで、施策ごとの流入数やコンバージョン数を正確に計測し、費用対効果の検証が可能になります。

UTMパラメータを利用するメリットと注意点

UTMパラメータを活用することで、広告やメルマガなど、各マーケティング施策の効果を正確に測定できるという大きなメリットがあります。
一方で、パラメータの設定にはルールがあり、誤った設定はデータ計測の不備につながります。

また、施策が増えるにつれてパラメータの管理が煩雑になる可能性があるため、運用ルールを定めて適切に管理することが求められます。

メリット:広告やメルマガの効果を正確に把握できる

UTMパラメータを使用する最大のメリットは、Webサイトへの流入経路を詳細に識別し、マーケティング施策の効果を正確に測定できる点です。
GoogleAnalytics4(GA4)の標準的なレポートでは、自然検索や参照元サイトといった大まかな分類しかできません。

しかし、UTMパラメータを設定すれば、例えば同じメルマガからの流入であっても、ヘッダーのリンクとフッターのリンクのどちらがクリックされたのか、あるいはAとBの2種類の広告クリエイティブのうち、どちらがより多くのコンバージョンを獲得したのかを明確に区別できます。
これにより、各施策の費用対効果を精密に分析し、データに基づいた改善活動や予算の最適化を実行できるようになります。

しかし、どれだけUTMパラメータで広告効果を詳細に測定しても、消費者が企業名や商品名で検索した際に、検索サジェストにネガティブなキーワードが表示されていると、UTMで測定した広告成果が大幅に減少してしまいます。広告効果測定を最大限に活かすための総合的なソリューションについては、UCWORLDのリスティング広告サービスをご覧ください。

注意点:設定ミスや管理が煩雑になる可能性がある

UTMパラメータは非常に便利ですが、運用には注意が必要です。
例えば、パラメータの値に大文字と小文字が混在していたり、全角文字やスペースが含まれていたりすると、GA4ではそれぞれ別の流入元として認識され、データが分散してしまいます。

また、キャンペーンや広告ごとに場当たり的にパラメータを設定すると、後からデータを見返した際にどの施策を指しているのか分からなくなる事態も起こり得ます。
特に複数の担当者で広告運用を行う場合は、命名規則や管理方法を定めたルールを事前に策定し、チーム全体で共有しておかないと、データの正確性が損なわれ、分析に支障をきたす可能性があります。

5種類のUTMパラメータの役割と設定例

UTMパラメータは目的別に5つの種類に分けられています。
具体的には流入元を示す「utm_source」、媒体を示す「utm_medium」、キャンペーン名を示す「utm_campaign」、キーワードを示す「utm_term」、広告コンテンツを示す「utm_content」です。

これらのパラメータを適切に組み合わせることで、どの施策のどの広告がどのような経路でユーザーをWebサイトに導いたのかを詳細に追跡し分析できます。

utm_source:どこから来たかを示す流入元

「utm_source」は、ユーザーがどのWebサイトやプラットフォームからアクセスしてきたか、その流入元を特定するためのパラメータです。
具体的には、検索エンジン名(例:google,yahoo)、SNSの名称(例:facebook,twitter)、あるいはメルマガの配信リスト名(例:mailmagazine_202412)などを設定します。

このパラメータは、ユーザーの訪問経路を把握する上で最も基本的な情報となり、分析の起点となります。
utm_sourceは、UTMパラメータの中でも特に重要な必須項目であり、流入元を明確に識別できる具体的な名称を割り当てることが一般的です。
例えば、Google広告からの流入であれば「google」、Yahoo!広告からであれば「yahoo」と設定します。

utm_medium:どのような手段で来たかを示す媒体

「utm_medium」は、ユーザーがどのような手段(媒体)を通じてアクセスしてきたかを示すパラメータです。
例えば、自然検索であれば「organic」、リスティング広告などのクリック課金型広告であれば「cpc」、ソーシャルメディアからの流入であれば「social」、メールマガジン経由であれば「email」といった値を設定します。
このパラメータにより、同じ流入元(utm_source)であっても、それが有料の広告経由なのか、自然な流入なのかを区別できます。

例えば、Googleからのアクセスでも、自然検索(google/organic)とGoogle広告(google/cpc)では施策の評価が異なるため、この区別は分析において極めて重要です。
utm_mediumも必須項目とされており、流入の種類を分類するために用いられます。

utm_campaign:どの施策から来たかを示すキャンペーン名

「utm_campaign」は、特定のマーケティング施策やプロモーションを識別するために使用するパラメータです。
例えば、季節ごとのセール(例:2024_winter_sale)、新商品リリースの告知(例:new_product_launch)、あるいは特定の割引キャンペーン(例:10off_coupon)といった、分析したい施策の単位で具体的な名称を設定します。

このパラメータを活用することで、複数の広告キャンペーンを同時に実施している場合でも、それぞれのキャンペーンがどれだけのトラフィックやコンバージョンを生み出したかを個別に評価することが可能になります。
施策単位での効果測定に不可欠なため、utm_campaignも必須のパラメータとされています。

リスティング広告とサジェスト対策を統合的に活用する戦略については、リスティング広告とサジェスト対策を連携させる新時代のWeb集客戦略の記事もご参照ください。

utm_term:どのキーワードで来たかを示す検索語句

utm_termは、主にリスティング広告において、ユーザーが検索したキーワードを特定するために使用されるパラメータです。
例えば、utm_term=running_shoesのように設定することで、どの検索語句がクリックやコンバージョンにつながったかを分析できます。
これにより、効果の高いキーワードを特定し、広告の入札単価調整やキーワードの追加・除外といった最適化に役立てられます。

ただし、Google広告やYahoo!広告では、アカウントとGA4を連携させることで利用できる自動タグ設定機能があり、これを使えばキーワード情報が自動的にGA4へ渡されるため、手動でutm_termを設定する機会は比較的少ないです。
このパラメータは任意の項目であり、特に検索連動型広告の効果を詳細に分析したい場合に活用されます。

utm_content:どの広告コンテンツから来たかを示す広告内容

「utm_content」は、同じURLにリンクされている複数の広告やリンクを区別するために使用するパラメータです。
例えば、同じキャンペーン内でAとB、2種類のバナー広告を配信している場合に、「utm_content=red_banner」や「utm_content=blue_banner」と設定することで、どちらのクリエイティブの効果が高かったかを比較できます。

また、メールマガジン内で同じランディングページへのリンクが複数ある場合、「header_link」や「main_text_link」のように設定すれば、どの位置のリンクがクリックされやすいかを分析可能です。
このように、広告クリエイティブやCTAボタンのA/Bテストを行う際に非常に有効なパラメータであり、より細かい単位での効果検証を可能にします。
このパラメータは任意で設定します。

UTMパラメータ付きURLを簡単に作成する2つの方法

UTMパラメータ付きのURLは、手作業で作成すると入力ミスが発生しやすいため、専用のツールを使って生成するのが一般的です。
代表的な方法として、Googleが無料で提供している公式ツール「CampaignURLBuilder」と、複数のURLを一度に管理・生成できるスプレッドシートを活用する方法があります。

単発でURLを作成する場合は前者、多数のURLを効率的に管理したい場合は後者が適しており、用途に応じて使い分けることが推奨されます。

方法1:Google公式ツールで手軽に1つずつ生成する

Googleが提供する無料のURL生成ツール「CampaignURLBuilder」を利用すると、専門知識がなくても簡単にUTMパラメータ付きURLを作成できます。
このツールのフォームに、WebサイトのURLと、utm_source、utm_medium、utm_campaignなどの各パラメータに設定したい値を入力するだけで、必要な形式のURLが自動的に生成されます。
入力ミスを防ぎながら、手軽かつ正確にURLを作成できるため、特にパラメータ作成に慣れていない場合や、少数のURLを単発で作成する際に非常に便利です。

なお、GoogleAnalyticsには複数のバージョンが存在した経緯がありますが、現在はGA4が主流であるため、GA4に対応したツールを選択して使用します。

方法2:スプレッドシートを使って複数のURLを効率的に管理・生成する

多数の広告キャンペーンやメルマガ施策を並行して実施する場合、GoogleスプレッドシートやExcelを用いてURLを管理・生成する方法が効率的です。
ベースとなるURLや各パラメータ(source,medium,campaignなど)を別々のセルに入力し、CONCATENATE関数などを用いてこれらを結合することで、パラメータ付きURLを自動で生成する仕組みを構築できます。

この方法の利点は、複数のURLを一元管理できるため、過去に使用したパラメータの命名規則を確認したり、新しいURLを複製して一部修正したりするのが容易になる点です。
また、管理シートをチームで共有することで、命名規則の統一が図れ、パラメータ設定の属人化を防ぐ効果も期待できます。

UTMパラメータ作成時に守るべき3つのルール

UTMパラメータ作成の3つのルール:半角英数字・命名規則統一・社内共有
作成ルール3つ

UTMパラメータを効果的に活用するためには、設定時に守るべきいくつかの重要なルールが存在します。
これらのルールを無視すると、データが正しく計測されなかったり、後々の分析が困難になったりする可能性があります。

特に、使用する文字の形式、命名規則の統一、そしてチーム内での情報共有という3つの基本ルールを徹底することが、正確なデータ分析の基盤となります。

ルール1:日本語やスペースは使用せず半角英数字で記述する

UTMパラメータを設定する際は、値に半角の英数字、ハイフン(-)、アンダースコア(_)のみを使用することが原則です。
日本語や全角文字、スペースなどを含めると、URLが自動的にエンコード(符号化)され、意図しない長い文字列に変換されてしまいます。
これにより、文字化けが発生したり、GA4のレポート上で判読しにくくなったりするだけでなく、データが正しく計測されない原因にもなり得ます。

また、GA4では大文字と小文字が区別されるため、「Google」と「google」は別々の流入元として集計されてしまいます。
このようなデータの分散を防ぐためにも、全てのパラメータ値を「小文字に統一する」といったルールを定め、厳密に運用することが不可欠です。

ルール2:パラメータの値は一貫性のある命名規則で統一する

正確なデータ分析を行うためには、パラメータの値に一貫性のある命名規則を適用し、それを継続して使用することが重要です。
例えば、媒体(utm_medium)を表す際に、ある時は「cpc」、別の時は「paid_search」と異なる単語を使ったり、流入元(utm_source)で「facebook」と「fb」が混在したりすると、GA4はこれらを別のものとして集計してしまいます。

その結果、本来まとめるべきデータが分散し、施策全体の成果を正しく評価できません。
これを防ぐためには、「媒体はcpcに統一する」「SNSのソース名はフルネームで記述する」といったルールを事前に定義しておきます。
キャンペーン名には日付や施策内容(例:202412_wintersale)を含めるなど、誰が見ても内容を推測できる規則にすることが望ましいです。

ルール3:社内でパラメータの定義を明確に共有しておく

設定した命名規則は一部の担当者だけが把握している状態ではなく、関係者全員がいつでも確認できる形で文書化し共有することが不可欠です。
Googleスプレッドシートなどでパラメータのルールブックを作成し、各パラメータにどのような値を設定すべきか、具体的な定義や使用例を明記しておくと良いでしょう。
これにより新しい担当者が加わった場合や、代理店など外部の協力会社と連携する際にも、認識の齟齬なく一貫したパラメータ設定を維持できます。

ルールが形骸化しないよう、定期的に内容を見直し、最新の状態に保つことも運用上のポイントです。
このような情報共有の仕組みを整えることが、組織全体としてデータに基づいた意思決定を行うための基盤となります。

GA4でUTMパラメータの計測結果を確認する手順

UTMパラメータを設定したURLからの流入データは、GoogleAnalytics4(GA4)で確認できます。
GA4には、計測結果を分析するための機能が複数用意されていますが、主に「集客」レポートと「探索」レポートの2つを活用します。

「集客」レポートでは、キャンペーン全体の成果を簡単に把握でき、「探索」レポートを使えば、より自由な切り口で詳細な分析が可能です。
ここでは、それぞれのレポートでGAのデータを確認する基本的な手順を解説します。

「集客」レポートでキャンペーンの成果を見る方法

GA4でキャンペーンの成果を大まかに確認するには、「集客」レポートが便利です。
まず、GA4の管理画面左側のメニューから[レポート]をクリックし、ライフサイクル内の[集客]>[トラフィック獲得]の順に進みます。
表示されたレポートの表では、デフォルトで「セッションのデフォルトチャネルグループ」がプライマリディメンションとして設定されています。

このプルダウンメニューをクリックし、「セッションの参照元/メディア」(utm_source/utm_mediumに対応)や「セッションのキャンペーン」(utm_campaignに対応)に切り替えることで、UTMパラメータで設定した値ごとのセッション数やコンバージョン数などを一覧で確認できます。
このレポートは、各キャンペーンのパフォーマンスを素早く比較検討する際に役立ちます。

「探索」レポートでより詳細な分析を行う方法

より柔軟で詳細な分析を行いたい場合は、「探索」レポートを使用します。
GA4の左側メニューから[探索]を選択し、[自由形式]のテンプレートから新しいレポートを作成します。
「変数」カラムの「ディメンション」から「+」をクリックし、「トラフィックソース」カテゴリ内にある「セッションのキャンペーン」「セッションの参照元/メディア」「セッションの手動広告コンテンツ」(utm_content)、「セッションの手動広告向け語句」(utm_term)などをインポートします。
同様に、「指標」には「セッション数」や「コンバージョン数」などを追加します。

これらのディメンションと指標を「設定」カラムにドラッグ&ドロップすることで、独自のクロス集計表を作成できます。
例えば、キャンペーンと広告コンテンツを掛け合わせ、クリエイティブごとの成果を比較するといった、標準レポートでは難しい深掘り分析が可能です。

UTMパラメータの活用でよくある質問

UTMパラメータを運用する上では、いくつかの特有の疑問や注意すべき点があります。
例えば、サイト内のリンクにパラメータを設定してはいけない理由や、短縮URLとの併用、パラメータを設定したにもかかわらずデータが計測されないといった問題です。

ここでは、そのようなUTMパラメータの活用においてよくある質問とその回答をまとめ、より適切な運用を支援します。

サイト内リンクにUTMパラメータを設定してはいけないのはなぜ?

Webサイト内のページ間を移動するリンク(内部リンク)にUTMパラメータを設定することは、絶対に避けるべきです。
なぜなら、ユーザーがUTMパラメータ付きの内部リンクをクリックすると、GA4はその時点で新しいセッションが開始されたと誤って認識してしまうからです。
例えば、自然検索(google/organic)でサイトに訪れたユーザーが、パラメータ付きのバナーをクリックすると、そのユーザーの流入元情報がバナーに設定されたパラメータ(例:internal/banner)に上書きされてしまいます。

これにより、本来の流入元が分からなくなり、コンバージョンに至ったユーザーが最初にどこから来たのかという重要な情報が失われます。
結果として、広告やSEOなどの施策効果を正しく評価できなくなるため、UTMパラメータは必ず外部からの流入にのみ使用します。

短縮URLを使ってもパラメータは正しく計測される?

はい、URL短縮サービスを利用しても、UTMパラメータは正しく計測されます。
Bitlyなどの一般的なURL短縮サービスは、短縮URLにアクセスがあった際に、あらかじめ設定された元の長いURLへリダイレクト(転送)する仕組みになっています。

そのため、UTMパラメータが付与された完全なURLを先に作成し、そのURL全体を短縮サービスにかければ、ユーザーが短縮URLをクリックした際にパラメータ情報も引き継がれ、GA4で正常にデータが記録されます。
SNSへの投稿など、文字数制限がある場合や、URLをすっきりと見せたい場合に有効な方法です。
注意点として、必ずパラメータ付きのURLを生成してから短縮する、という順番を守ることが重要です。

パラメータを設定したのにGA4に反映されない原因は?

UTMパラメータを設定したにもかかわらずGA4にデータが反映されない場合、いくつかの原因が考えられます。
まず、GA4のデータ処理には時間がかかることがあり、特に設定直後はレポートに反映されるまで最大で48時間程度のタイムラグが生じる可能性があります。
次に、パラメータ付きURLの記述ミスもよくある原因です。
URL内に「?」が複数含まれていたり、必須であるutm_sourceやutm_mediumが欠けていたりしないか確認が必要です。

また、Webサイト側でリダイレクト設定が行われている場合、その過程でパラメータが欠落してしまうケースもあります。
その他、GA4側で特定のIPアドレスなどを除外するフィルタを設定していると、テストアクセスが計測されないことも考えられます。
これらの点を確認し、一つずつ原因を切り分けていくことが解決につながります。

まとめ

UTMパラメータは、URLに特定の情報を付与することで、Webサイトへの流入経路を詳細に分析可能にする仕組みです。
流入元を示すutm_sourceや媒体を示すutm_mediumなど5種類のパラメータを適切に組み合わせることで、広告やメルマガといった個別のマーケティング施策の効果をGoogleAnalytics4(GA4)で正確に測定できます。

パラメータの作成にあたっては、日本語やスペースを使わない、命名規則を統一するといったルールを遵守し、チーム内で管理方法を共有することが、データの一貫性を保つ上で不可欠です。
GA4の集客レポートや探索レポートを活用し、収集したデータを分析することで、より効果的な施策の立案や予算配分の最適化に繋げられます。

UCWORLDが選ばれる理由

UCWORLDのデータ分析専門家がクライアントとUTMパラメータ活用について相談する様子
データ分析相談

UTMパラメータとは、URLの末尾に追加する特別な文字列で、Webサイトへの流入経路を詳細に分析するためのツールです。
utm_source(流入元)、utm_medium(媒体)、utm_campaign(キャンペーン名)、utm_term(検索語句)、utm_content(広告コンテンツ)の5種類のパラメータを設定することで、GoogleAnalytics4(GA4)で各マーケティング施策の効果を正確に測定できます。
広告やメルマガのどのクリエイティブが効果的か、どのキーワードがコンバージョンにつながったかを明確に区別し、データに基づいた改善活動や予算の最適化を実行できます。

しかし、どれだけUTMパラメータで広告効果を詳細に測定しても、どれだけGA4でデータを分析して広告を最適化しても、検索サジェストにネガティブなキーワードが表示されていると、UTMで測定した広告成果が無駄になり、マーケティング効果が大幅に減少してしまいます。
総務省の「インターネット上の違法・有害情報への対応に関する調査研究」でも、オンライン上の評判が企業活動に与える影響について指摘されています。

UTMパラメータによる効果測定とサジェスト環境は別の問題

マーケティング担当者は、広告効果を最大化するために、UTMパラメータを活用してデータを詳細に測定します。リスティング広告にutm_source=google、utm_medium=cpc、utm_campaign=2024_winter_sale、utm_term=running_shoes、utm_content=red_bannerと設定し、メルマガにutm_source=mailmagazine、utm_medium=email、utm_campaign=new_product_launchと設定します。
GA4の集客レポートや探索レポートで、各パラメータごとのセッション数、コンバージョン数、費用対効果を分析します。

どの広告のどのクリエイティブが効果的か、どのキーワードがコンバージョンにつながったかを明確に区別し、データに基づいて広告予算を最適化します。
Google公式ツールやスプレッドシートでUTMパラメータ付きURLを生成し、半角英数字で記述し、命名規則を統一し、社内で定義を共有します。

しかし、問題なのは、消費者がUTMパラメータ付きの広告を見て興味を持ち、「もっと詳しく知りたい」と思って企業名や商品名を検索した瞬間、検索窓に「企業名+詐欺」「商品名+最悪」「サービス名+やばい」といったネガティブなサジェストが表示されるケースです。
UTMパラメータで広告効果を詳細に測定し、GA4でデータを分析して広告を最適化しても、サジェストのネガティブキーワードを見た消費者は、その企業やブランドへの関心を失い、UTMで測定した広告成果が大幅に減少してしまいます。

UTMパラメータで効果測定したリスティング広告経由で顧客を獲得した後、消費者が企業名を検索した瞬間に「企業名+ブラック」が表示されれば、公式サイトを訪問する前に離脱します。
utm_content=red_bannerとutm_content=blue_bannerでA/Bテストして最適化したディスプレイ広告経由の消費者が、商品名を検索した際に「商品名+詐欺」が目に入れば、購入検討をやめてしまいます。
UTMで詳細に測定した広告投資が、サジェストによって水の泡になってしまうのです。

UTMパラメータによる効果測定だけでは広告成果損失は解決しない

マーケティング担当者が、広告効果を最大化するためにUTMパラメータを活用してデータを詳細に測定することは正しいアプローチです。
5種類のパラメータ(source, medium, campaign, term, content)を適切に設定し、GA4の集客レポートや探索レポートで分析します。
日本語やスペースを使わず半角英数字で記述し、命名規則を統一し、社内でパラメータの定義を明確に共有します。
Google公式ツールやスプレッドシートで効率的にURLを生成・管理します。

しかし、検索サジェストのネガティブキーワードによる広告成果損失は、UTMパラメータによる効果測定だけでは解決できません。
どれだけ詳細にパラメータを設定してGA4で分析しても、どれだけデータに基づいて広告を最適化しても、消費者が企業名を検索した際にサジェストで「企業名+詐欺」を見れば、その瞬間に信頼を失います。
UTMパラメータによる広告効果測定・最適化という第一のアプローチと、検索サジェスト環境の改善という第二のアプローチは、まったく別の問題であり、両方に取り組むことで広告投資を最大化できるのです。

実際に、UTMパラメータを詳細に設定してリスティング、ディスプレイ、メルマガなど複数の施策の効果をGA4で測定し、データに基づいて広告予算を最適化した企業が、期待したほどコンバージョン数が伸びず、調査してみると検索サジェストに「企業名+ブラック」が表示され続けており、UTMで測定した広告成果が検索段階で流出していたというケースがあります。

UCWORLDの広告効果測定最大化ソリューション

UCWORLDでは、UTMパラメータによる広告効果測定を最大限に活かすために、データ分析による広告最適化と検索サジェスト環境の改善を統合的にサポートしています。
UTMパラメータの設定や管理、GA4でのデータ分析を支援し、広告効果の可視化と最適化を実現するだけでなく、検索サジェストに表示されるネガティブなキーワードの根本原因に働きかけ、検索行動のパターンを変化させることで、消費者が安心してブランド検索できる環境を整えます。

具体的には、ネガティブなキーワードでの検索行動を減少させるための施策を講じるとともに、企業の実績や顧客からの好意的な評価といったポジティブな情報を強化します。
これにより、検索サジェストに表示される候補を、ネガティブなものからポジティブなものへと段階的に転換していきます。
UTMパラメータで詳細に測定した広告投資を最大限に活かし、サジェスト環境の改善によって消費者の信頼を維持することで、広告効果の最大化とマーケティング成果の向上を実現します。

UTMパラメータ×サジェスト対策の統合アプローチが真の成果を実現

広告効果を最大化するためには、二つのアプローチを統合的に実施することが重要です。
第一に、UTMパラメータによる広告効果測定(source, medium, campaign, term, contentの詳細設定、GA4での分析、データに基づく最適化)によって広告投資の費用対効果を高めます。
そして第二に、検索サジェスト環境を改善し、UTMで測定した広告経由で認知を獲得した消費者が企業名や商品名を検索した際に、安心してサイトを訪問できる状態を作ります。

UTMパラメータによる効果測定だけで満足してしまうと、サジェストのネガティブキーワードによって広告効果が半減し、詳細に測定した広告投資が無駄になります。
二つのアプローチを組み合わせることで、初めて持続的な広告効果の最大化とマーケティング成果の向上が実現します。

まずは無料で現状診断を

自社の企業名や商品名で検索したとき、どんなサジェストが表示されていますか?
もし「企業名+詐欺」「商品名+最悪」といったネガティブなキーワードが表示されている場合、それはUTMパラメータで詳細に測定した広告投資を無駄にしている可能性があります。

UCWORLDでは、広告効果測定最大化と検索サジェスト改善を統合的にサポートし、1キーワード3万円からの費用でサジェスト対策が可能です。
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UTMパラメータによる効果測定を最大限に活かし、真のマーケティング成果を実現するには、広告効果測定と検索環境改善の両輪アプローチが求められています。


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