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- 2025.12.23
逆SEOとは?具体的な手法から対策、依頼できる会社の選び方まで解説
逆SEOとは、特定のキーワードで検索した際に表示されるネガティブなサイトの順位を相対的に下げる手法です。
これは通常のSEOとは逆の目的を持ちます。
本記事では、具体的な逆SEO対策の手法から、専門の会社に依頼する際の選び方までを解説します。

逆SEOとは?ネガティブな評判を押し下げる手法を解説
逆SEOとは、検索エンジンの上位表示を目指す通常のSEOの逆で、特定のウェブサイトの検索順位を下げることを目的とした施策です。
自社にとって不都合な情報が掲載されたサイトの順位を下げることで、人目に触れにくくする効果が期待できます。
逆SEOの主な目的は誹謗中傷や風評被害への対策
逆SEOが実施される主な目的は、インターネット上に拡散された誹謗中傷や事実無根の噂といった風評被害への対策です。
例えば、企業名で検索した際にネガティブな口コミサイトや掲示板のスレッドが上位に表示されると、企業のブランドイメージや採用活動、売上に深刻な影響を及ぼすことがあります。
こうした状況において、ネガティブな情報が書かれたページの検索順位を押し下げるてこ入れとして、逆SEOは有効な手段となり得ます。
直接的な削除が困難な場合に、間接的に被害を軽減させる目的で用いられます。
風評被害に効果的な逆SEOの具体的な進め方3ステップ
風評被害に対して逆SEOを実施する場合、計画的に進めることが重要です。
やみくもに対策しても効果は期待できず、時間とコストが無駄になる可能性があります。
ここでは、効果的な逆SEO対策を進めるための具体的な方法を3つのステップに分けて解説します。
正しい手順を踏むことで、ネガティブな情報の露出を効果的に抑制できます。
企業の風評被害対策については、UCWORLDの風評被害対策サービスをご覧ください。

STEP1:押し下げたいWebサイトが上位表示されるキーワードを特定する
まず、どのキーワードで検索した際に問題のWebサイトが表示されるのかを正確に特定します。
社名やサービス名、個人名などが基本となりますが、「社名評判」「サービス名口コミ」といった関連キーワードも調査対象です。
Googleの検索窓にキーワードを入力した際に表示されるサジェストキーワードや、関連キーワード取得ツールなどを活用し、対策すべきキーワードを網羅的に洗い出します。
この特定作業が不十分だと、対策の効果が限定的になってしまうため、慎重に行う必要があります。
STEP2:新規でWebサイトを複数作成し検索上位を目指す
対策キーワードを特定したら、そのキーワードで検索結果の上位に表示させるためのWebサイトを新規で複数作成します。
これらのサイトは、自社の公式情報やポジティブな内容、あるいは中立的な情報を掲載した高品質なコンテンツであることが重要です。
ブログ、SNSアカウント、プレスリリースサイトなども活用できます。
個人で対応する場合、質の高いサイトを複数立ち上げて管理するのは多大な労力がかかります。
自分でできる範囲を見極め、計画的に進めることが求められます。
STEP3:上位表示させたWebサイトの検索順位を維持する
新たに作成したWebサイトを検索結果の上位に表示させることに成功しても、その順位を維持し続けなければ逆SEOの効果は持続しません。
検索エンジンのアルゴリズムは常に変動しており、競合サイトも上位表示を目指しているため、何もしなければ順位は下落する可能性があります。
そのため、定期的なコンテンツの更新や追加、被リンクの獲得といった継続的なSEO施策が必要です。
押し下げたいネガティブなサイトが再び上位に表示されないよう、作成したサイト群の順位を監視し、メンテナンスを続けることが重要です。
風評被害の影響については、風評被害をわかりやすく解説!原因から具体例、企業ができる対策までの記事もご参照ください。
ペナルティを受ける危険性がある禁止された逆SEO手法
逆SEOには、検索エンジンのガイドラインに違反し、ペナルティを受けるリスクが高い手法も存在します。
これらの手法は、短期的には効果があるように見えても、長期的には自社のサイト評価を著しく損なう危険性をはらんでいます。
中には違法行為に該当する悪質なケースもあるため、絶対に行ってはいけません。
コピーコンテンツなど低品質なサイトを大量に作成する
検索順位を押し上げるために他サイトのコンテンツをコピーしたりツールで自動生成したりしただけの低品質なサイトを大量に作成する手法はGoogleのガイドラインで明確に禁止されています。
このような行為はユーザーに価値を提供しないスパム行為と見なされます。
一時的に検索結果を埋め尽くせたとしてもGoogleのアルゴリズムによってすぐに検出され作成したサイト群はインデックス削除などの厳しいペナルティを受けることになります。
結果として逆SEOの効果は失われ労力が無駄になります。
評価の低いサイトから大量の被リンクを送る
検索順位を操作する目的で、品質の低いサイトや関連性のないサイトから大量の被リンクを送る行為は、リンクスパムと判断されます。
これは、自サイトの評価を不正に高めようとする行為であり、Googleのガイドライン違反です。
過去には有効とされた時期もありましたが、現在のアルゴリズムではこのような不自然なリンクは簡単に見破られてしまいます。
ペナルティを受けると、リンクを送られたサイトだけでなく、自社の公式サイトの評価まで下落するリスクがあるため、非常に危険な手法です。
対象サイトへのハッキングやウイルス感染を試みる
押し下げたい対象サイトに対して、不正アクセス(ハッキング)を試みたり、ウイルスに感染させたりしてサイトを改ざん・閉鎖に追い込む行為は、逆SEOの手法ではなく、明確な犯罪行為です。
不正アクセス禁止法や電子計算機損壊等業務妨害罪などに問われる可能性が極めて高く、絶対に行ってはいけません。
このような手段は、法的な責任を問われるだけでなく、企業の社会的信用を完全に失墜させる行為であり、いかなる理由があっても正当化されるものではありません。
他社から逆SEO攻撃を受けた場合の対処法

競合他社など第三者から悪意のある逆SEO攻撃を受けるケースも考えられます。
自社のサイトの検索順位が不自然に急落したり、身に覚えのない低品質なサイトからの被リンクが急増したりした場合は、攻撃を受けている可能性を疑う必要があります。
冷静に状況を分析し、適切な対処法を講じることが重要です。
自サイトの被リンクを定期的に確認し否認申請を行う
悪意のある第三者によって、低品質なサイトやスパムサイトから大量の被リンクを設置される「ネガティブSEO」という攻撃があります。
これを放置すると、自サイトの評価が低下する原因となります。
Googleサーチコンソールなどのツールを使って、自サイトがどのようなサイトからリンクされているかを定期的に確認し、不審なリンクを発見した場合は、Googleのリンク否認ツールを利用して、それらのリンクを評価の対象外とするよう申請することが有効な対策です。
高品質なコンテンツを作成してサイト評価を高める
外部からの攻撃に対する最も根本的で強力な防御策は、自サイトの評価そのものを高めておくことです。
ユーザーにとって有益で質の高いコンテンツを継続的に作成・発信し、サイトの専門性、権威性、信頼性(E-E-A-T)を向上させることで、検索エンジンからの評価が高まります。
サイトの基盤が強固であれば、多少のネガティブSEO攻撃を受けても順位が下落しにくくなります。
常にユーザーファーストの視点に立ち、コンテンツの質を追求することが、結果的に外部からの攻撃に対する耐性を高めることにつながります。
被害が大きい場合は弁護士などの専門家へ相談する
逆SEO攻撃による被害が甚大で、業務に支障が出ている場合や、攻撃元が特定できそうな場合は、自社だけで抱え込まずに専門家へ相談することを検討すべきです。
特に、サイバー攻撃を伴う悪質なケースや、誹謗中傷の内容が名誉毀損にあたる可能性がある場合は、ITやインターネット問題に詳しい弁護士に相談することで、法的な観点から発信者情報開示請求や損害賠償請求などの対抗措置を取れる可能性があります。
迅速に専門家の助言を仰ぐことが、被害の拡大を防ぐために重要です。
逆SEO対策を専門業者に依頼する際のポイント
逆SEO対策は専門的な知識と多大な労力を要するため、自社での対応が難しい場合は専門の業者に依頼することも有効な選択肢です。
しかし、業者によって技術力や料金体系は様々で、中には悪質な業者も存在します。
依頼する際は、複数の会社を比較検討し、信頼できるパートナーを慎重に選ぶことが重要です。
依頼にかかる費用の相場を料金体系別に紹介
逆SEO対策を業者に依頼する際の費用は、対策するキーワードの難易度や、押し下げたいサイトの数などによって大きく変動します。
料金体系は主に「固定料金型」と「成果報酬型」の2種類に分けられます。
それぞれの特徴を理解し、自社の状況や予算に合ったプランを選択することが大切です。
安さだけで選ぶのではなく、費用に見合ったサービスが提供されるかを見極める必要があります。
固定料金型
固定料金型は、対策期間中、毎月一定の費用を支払う料金体系です。費用の相場は、対策キーワードの難易度にもよりますが、月額20万円から40万円程度が一般的とされています。また、キーワード対策に特化した月額固定費用の相場は、月額10万円から50万円程度です。
このプランのメリットは、毎月のコストが明確で予算管理がしやすい点にあります。一方で、成果が出なくても費用が発生し続けるというデメリットも存在します。契約前に、具体的な作業内容やレポートの提出頻度などを確認し、費用対効果が見込めるかを慎重に判断することが求められます。
成果報酬型
成果報酬型は、一般的にポジティブなサイトの検索順位が上がった場合に料金が発生する仕組みです。例えば、「検索結果の10位以内に表示された日数に応じて課金する」といった契約が挙げられます。
日額料金の相場は1,000円から5,000円程度とされていますが、検索結果の順位やキーワードの難易度によって変動します。初期費用がかからない場合が多く、成果が出なければ費用負担がないため、依頼しやすいのがメリットです。ただし、対策が成功している間は継続的に料金が発生し続けるため、長期的には固定料金型より高額になる可能性も考慮する必要があります。
信頼できる逆SEO対策会社の選び方
信頼できる逆SEO対策会社を選ぶためには、いくつかのポイントを確認することが重要です。
まず、過去の実績や事例を具体的に提示できるかを確認しましょう。
また、契約前に施策内容を詳細に説明してくれるか、ペナルティリスクのある手法を用いていないかを明確にすることも大切です。
見積もりの内訳が不明瞭であったり、契約を急かしたりする会社は避けるべきです。
複数の会社から話を聞き、コミュニケーションが円滑で、誠実な対応をしてくれる会社を選ぶことが、逆SEO対策を成功させるための鍵となります。
逆SEOを検討する前に試すべき3つの対処法
逆SEOはネガティブな情報を間接的に目立たなくさせる手法ですが、時間とコストがかかります。
そのため、逆SEOを本格的に検討する前に、問題となっている情報を直接削除するための、より根本的な対処法を試す価値があります。
これから紹介する3つの方法(howto)をまず検討し、それが困難な場合に逆SEOへと進むのが効率的です。
ネガティブな情報の投稿元に直接削除を依頼する
問題の投稿が掲示板や口コミサイトなどにある場合、まずはそのサイトの運営者や管理者に直接削除を依頼する方法が考えられます。
多くのサイトでは、利用規約で誹謗中傷やプライバシー侵害にあたる投稿を禁止しており、問い合わせフォームなどから削除依頼が可能です。
依頼する際は、どの投稿のどの部分が規約違反にあたるのかを具体的に示し、冷静かつ丁寧に伝えることが重要です。
個別のレスだけでなく、スレッド全体の削除を求めることも状況によっては可能です。
Googleに対して法的な問題として削除を申請する
サイト運営者が削除依頼に応じない場合でも、その情報がGoogleの検索結果に表示されること自体が問題であると主張できる場合があります。
名誉毀損、プライバシーの侵害、著作権侵害など、法的な問題を含むコンテンツについては、Googleのヘルプページにある専用フォームから削除を申請できます。
申請が承認されると、サイト自体は残りますが、特定のキーワードで検索した際の検索結果には表示されなくなります。
法的な根拠を明確に示す必要があるため、必要に応じて弁護士に相談することも有効です。
DMCA(デジタルミレニアム著作権法)侵害を申請する
自社が著作権を持つ画像や文章が無断で転載され、それがネガティブな文脈で使用されている場合、DMCA(デジタルミレニアム著作権法)に基づいてGoogleに削除申請を行うことができます。
これは著作権侵害に特化した申請方法であり、正当な権利者からの申し立てであれば、比較的迅速に検索結果からの削除が認められる傾向にあります。
ウェブサイトのコンテンツだけでなく、画像検索の結果なども対象となります。
著作権侵害の事実を証明できる証拠を添えて申請します。
まとめ
逆SEOは、誹謗中傷や風評被害によって損なわれたブランドイメージを回復するための有効な手法の一つです。
しかし、その実施には専門的な知識が必要であり、誤った手法はペナルティのリスクを伴います。
本記事で解説した正しい進め方や、業者に依頼する際のポイントを理解することが重要です。
また、逆SEOを検討する前に、投稿元への直接の削除依頼など、より根本的な解決策を試すことも忘れてはなりません。
未然にトラブルを防ぐための日頃からの情報発信と、問題が発生した際の冷静な対応が求められます。
UCWORLDが選ばれる理由

逆SEOに月30万円を投資して、気づいた現実
企業の広報担当者として、ネット上の誹謗中傷に悩んでいた。
企業名で検索すると、ネガティブな口コミサイトが上位に表示される。
「ブラック企業」「パワハラ」といった根拠のない書き込みが並ぶ。
削除依頼をしても、サイト管理者は応じない。
そこで、逆SEO対策業者に依頼することを決めた。
「ポジティブなサイトを作成し、ネガティブなサイトの順位を押し下げます」
月額30万円。 高額だが、企業の評判を守るためには必要な投資だと判断した。
半年後。
確かに、ネガティブなサイトの順位は下がった。
検索結果の1ページ目から、2ページ目へ。
成功したと思った。
しかし、新規顧客の問い合わせは増えない。
採用活動でも、期待したほど応募が来ない。
なぜだろう?
逆SEOでは解決できない、もう一つの風評被害
逆SEOは、確かに効果がある。
ネガティブなサイトの順位を押し下げることで、そのサイトへのアクセスを減らせる。
検索結果の2ページ目、3ページ目に表示されれば、ほとんどの人は見ない。
理論上は、正しい。
しかし、見落としていることがある。
消費者が企業名を検索したとき、最初に目にするのは検索結果ではない。
検索窓に表示される「サジェスト」です。
「企業名+ブラック企業」「企業名+パワハラ」「企業名+やめとけ」
総務省の「インターネット上の違法・有害情報への対応に関する調査研究」でも指摘されているように、オンライン上のネガティブ情報は、消費者の意思決定に深刻な影響を与えます。
逆SEOでネガティブサイトの順位を下げても、検索サジェストに「企業名+ブラック企業」が表示され続けていれば、消費者は検索段階で不安を感じる。
検索結果を見る前に、離脱してしまうのです。
逆SEOのコストと限界を理解する
逆SEO対策には、大きなコストがかかります。
月額20万円から40万円。 成果報酬型なら、日額1,000円から5,000円。
半年、1年と続ければ、数百万円の投資になります。
しかも、逆SEOは「維持し続けなければならない」対策です。
ポジティブなサイトを作成し、上位表示させても、メンテナンスを怠れば順位は下がる。
競合サイトも上位を狙っているため、継続的なSEO施策が必要です。
つまり、逆SEOは「終わりのない投資」なのです。
そして、どれだけ投資しても、検索サジェストには効果がありません。
逆SEOとサジェスト対策、両方が必要な理由
逆SEOは、有効な手法です。
ネガティブなサイトの順位を下げ、目立たなくする。
これは、風評被害対策として意味があります。
しかし、それだけでは不十分です。
なぜなら、消費者の検索行動は以下のようになっているからです:
- 検索窓に企業名を入力
- サジェストに「企業名+ブラック企業」が表示される
- 不安になる
- 検索を続けるか、別の企業を探す
逆SEOで対策できるのは、ステップ4以降です。
しかし、消費者はステップ2で不安を感じています。
検索結果を見る前に、すでに印象が悪化しているのです。
逆SEOという対症療法と、根本的な解決の違い
逆SEOは、ネガティブなサイトを「見えなくする」対策です。
問題の根本を解決するのではなく、表面的に隠す。 いわば、対症療法です。
しかし、企業の評判を守るには、対症療法だけでは足りません。
根本的な解決が必要です。
それが、検索サジェスト環境の改善です。
UCWORLDでは、企業の風評被害対策として、検索サジェスト環境の改善をサポートしています。
ネガティブなサジェストが表示される根本原因に働きかけ、検索行動のパターンを変化させることで、消費者が安心して企業名を検索できる環境を整えます。
ネガティブな検索行動を減少させながら、企業の実績や顧客評価といったポジティブな情報を強化していきます。
検索サジェストの候補が、ネガティブなものからポジティブなものへと段階的に変化する状態を作ります。
逆SEOの効果を活かすために、検索環境を整える
逆SEOで、ネガティブなサイトの順位を下げる。
これは、重要な施策です。
しかし、その効果を最大限に活かすためには、検索サジェスト環境の改善が前提です。
サジェスト段階で不安を与えず、消費者が安心して検索結果を見られる環境を作る。
その上で、逆SEOでポジティブな情報を上位表示させる。
この両方を統合的に管理することで、風評被害対策は完成します。
UCWORLDでは、1キーワード3万円からの費用でサジェスト対策が可能です。
無料相談を承っており、現在のサジェスト環境と検索結果の状況を分析した上で、最適な改善策をご提案いたします。 秘密厳守で対応し、相談のみでも歓迎しています。
逆SEOという対症療法と、サジェスト対策という根本的解決。
この両方を統合し、企業の評判を総合的に守るための支援を提供します。
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