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- 2025.12.18
Meta広告ライブラリとは?Facebook広告での使い方を徹底解説
Meta広告ライブラリは、Meta社が提供する広告の透明性を確保するためのデータベースです。
FacebookやInstagramなどで配信されている広告を誰でも無料で検索・閲覧できます。
この記事では、Meta広告ライブラリの基本的な使い方から、競合の広告リサーチに役立つ実践的な活用方法、利用する上での注意点までを解説します。
これからFacebook広告を始める方や、他社の広告戦略を分析したいWeb担当者にとって有用な情報を提供します。
Meta広告ライブラリとは?誰でも無料で使える広告のデータベース

Meta広告ライブラリとは、Meta社が提供する、同社プラットフォーム上で配信されている広告を検索・閲覧できる公開データベースです。
このツールは、広告の透明性を高めることを主な目的としており、特定のWebサイトにアクセスすれば誰でも無料で利用可能です。
広告運用者やマーケターにとっては、競合他社がどのような広告を出稿しているかを調査するための強力なツールとなります。
自社の広告戦略を立てる際の参考情報収集や、業界のトレンド把握に役立ちます。
Meta広告ライブラリで確認できる4つの主要情報
Meta広告ライブラリを活用することで、競合他社の広告に関する様々な情報を収集できます。
具体的には、広告で実際に使用されている画像や動画などの「クリエイティブ」、広告が配信されている「プラットフォーム」、広告の「掲載開始日」、そして広告主の「企業情報」の4つが主要な情報です。
これらの情報を分析することで、競合の広告戦略を多角的に理解し、自社のマーケティング活動に活かすためのヒントを得ることが可能となります。
広告運用については、UCWORLDのリスティング広告サービスもご活用ください。

広告クリエイティブ(画像や動画)
Meta広告ライブラリでは、実際にユーザーに配信されている広告のクリエイティブを直接確認できます。
これには、画像、動画、カルーセル形式の広告や、それに付随する広告文(メインテキスト、見出し、説明文)など、広告を構成する全ての要素が含まれます。
競合他社がどのようなビジュアルやコピーでユーザーに訴求しているのかを具体的に把握することで、自社の広告クリエイティブを作成する際のアイデアやヒントを得られます。
デザインのトンマナや訴求の切り口、トレンドなどを分析するための一次情報として非常に価値が高いです。
広告運用の詳しい方法については、広告運用とは?仕事内容から成功のコツまで初心者向けに徹底解説の記事もご参照ください。
広告が配信されているプラットフォーム
出稿されている広告が、どのプラットフォームで配信されているかを確認できます。
Meta社が提供するFacebook、Instagram、Messenger、AudienceNetworkのうち、広告主がどの配信面を選択しているかが分かります。
例えば、ビジュアル訴求が重要なアパレルやコスメ業界ではインスタへの出稿が多く、ビジネス向けのサービスではFacebookへの出稿が多いといった傾向を掴むことが可能です。
競合がどのプラットフォームに注力しているかを分析することで、自社のターゲット層に最も効果的にアプローチできる配信面を見極める際の参考になります。
広告の掲載が開始された日付
Meta広告ライブラリでは、各広告の掲載がいつ開始されたかという日付情報を確認できます。
この情報は、競合のプロモーション戦略を読み解く上で重要な手がかりとなります。
例えば、掲載期間が非常に長い広告は、それだけ広告主にとって費用対効果が高い、いわゆる「勝ちクリエイティブ」である可能性が高いと推測できます。
また、特定の時期に集中的に新しい広告が開始されていれば、それは季節的なキャンペーンや新商品のローンチ時期であると判断できます。
Metaの広告は継続的に改善されるため、掲載開始日はその動向を知る上で役立ちます。
広告を出稿している企業や個人の情報
広告を誰が出稿しているのか、その広告主の情報を確認できます。
具体的には、広告主として登録されている企業名や個人名、そしてその広告主が運営するFacebookページへのリンクが表示されます。
これにより、どの企業がどのような広告戦略を展開しているのかを正確に紐づけて分析することが可能です。
例えば、Google検索で社名を調べるだけでは分からない、特定のブランドやサービスに特化した広告展開を把握する際に役立ちます。
競合企業やベンチマークしたい企業を特定し、その動向を継続的に追いかけるための基本的な情報となります。
Meta広告ライブラリの基本的な使い方【3ステップで解説】

Meta広告ライブラリの利用方法は非常にシンプルで、特別なスキルは必要ありません。
公式サイトにアクセスし、調べたい広告主名やキーワードを入力して検索し、表示された結果の詳細を確認するという、わずか3つのステップで誰でも簡単に広告リサーチを始めることができます。
アカウントの作成やログインも不要なため、気になった時にすぐに使い始められる手軽さが魅力です。
このセクションでは、具体的な操作手順をステップごとに解説します。
ステップ1:公式サイトにアクセスして検索画面を開く
まず、Webブラウザで「Meta広告ライブラリ」と検索するか、直接公式サイトのURLにアクセスします。
サイトにアクセスすると、アカウント登録やログインをしなくてもすぐに広告を検索できる画面が表示されます。
画面中央には検索窓があり、その手前には検索対象となる国を選択するプルダウンメニューが設置されています。
デフォルトでは日本が選択されていますが、海外の広告をリサーチしたい場合はここで国を変更します。
次に「広告カテゴリ」を選択し、検索したい広告主名やキーワードを入力する準備を整えます。
ステップ2:広告主名やキーワードで検索を実行する
検索画面で「国」と「広告カテゴリ」を選択したら、検索窓に調査したい情報を入力します。
特定の企業の広告を見たい場合は、その企業名やブランド名を「広告主」として入力して検索します。
一方、特定の業界や商品に関する広告の傾向を広く知りたい場合は、「キーワード」を選択して関連する語句を入力します。
例えば、「化粧水」や「オンライン英会話」といったキーワードで検索すると、そのキーワードを含む広告文や広告主のページ名に関連する広告が一覧で表示され、業界全体のトレンドを把握するのに役立ちます。
ステップ3:表示された広告の詳細情報をチェックする
広告分析ツールを使用すると、条件に合致した広告が一覧で表示されます。この一覧画面では、各広告のクリエイティブの概要、掲載開始日、配信プラットフォームなどを確認できます。さらに詳しく知りたい広告があれば、その広告を選択することで詳細情報が表示されます。多くの場合、広告クリエイティブの全体像や複数のバージョン、広告文の全文など、より詳細な情報が確認できます。複数の広告を比較検討することで、競合が実施しているA/Bテストのパターンや訴求内容の違いなどを深く分析できます。
A/Bテストは、広告のクリエイティブや広告文、ターゲティングなどを変更し、それぞれの効果を比較検証するマーケティング手法です。広告管理ツールや専門のA/Bテストツールを利用することで、これらの詳細な分析が可能になります。例えば、Google広告では、広告バリエーション機能を使ってクリエイティブメッセージのA/Bテストを行うことができます。また、Facebook広告では、複数のテキストオプションを設定し、最も効果的なテキストが自動的に配信される機能があります。
競合の広告を分析するためのツールも複数存在します。例えば、「アド.com」や「Semrush」、「Keywordmap」などのツールでは、競合他社の広告クリエイティブ、出稿状況、広告文などを詳細に分析することができます。 これらのツールを活用することで、自社の広告戦略を最適化し、より効果的な広告運用を目指すことが可能です。
【競合分析】Meta広告ライブラリの実践的な活用術
Meta広告ライブラリは、単に広告を閲覧するだけでなく、競合分析のツールとして実践的に活用することで、その価値を最大限に引き出すことができます。
例えば、Yahoo!広告など他の広告媒体のリサーチと組み合わせることで、競合のWebマーケティング戦略全体を俯瞰することも可能です。
フィルター機能を使った効率的な情報収集や、クリエイティブ傾向の把握、配信プラットフォームの分析、プロモーション時期の推測など、具体的な活用術を理解し、自社の広告戦略立案に役立てましょう。
フィルター機能で調査したい広告を効率的に絞り込む
多くの広告が表示された場合、フィルター機能を使うと調査したい情報を効率的に絞り込めます。
検索結果画面の右上にある「フィルター」ボタンから、言語、広告主、プラットフォーム(Facebook、Instagramなど)、メディアタイプ(画像、動画、テキストなしなど)といった条件でフィルタリングが可能です。
例えば、「直近1ヶ月に配信が開始された動画広告」や「Instagramのストーリーズに配信されている画像広告」といった特定の条件で広告を抽出できます。Meta広告ライブラリは詳細な絞り込み機能を提供しており、目的の情報を素早く見つけるために役立ちます。
競合他社の広告クリエイティブの傾向を把握する
競合他社の広告を複数かつ定期的にチェックすることで、クリエイティブの傾向を掴むことができます。
どのような色使いや構図の写真が使われているか、動画の長さや展開はどうか、どのようなキャッチコピーや訴求メッセージが用いられているかを分析します。
特に長期間配信されている広告は、成果が高いと判断されている可能性があり、そのクリエイティブ要素は参考になります。
例えば、若年層向けにはTikTokのような縦型動画広告のフォーマットを取り入れるなど、ターゲット層に合わせたクリエイティブのトレンドを把握し、自社の広告制作の方向性を定めるのに役立ちます。
他社がどのプラットフォームで配信しているか確認する
競合他社がどのプラットフォームに注力しているかを分析することは、自社の配信戦略を検討する上で重要です。
例えば、BtoB向けのサービスであればFacebookでの配信が中心かもしれませんし、アパレルやコスメなどのビジュアルが重視される商材であればInstagramでの出稿比率が高いと推測できます。
YouTubeのような動画プラットフォームと異なり、Meta広告は多様な配信面を持つため、競合がどの配信面を効果的と判断しているかを知ることは大きなヒントになります。
自社が見落としている新たなリーチ先を発見するきっかけにもなります。
広告の掲載期間からプロモーションの時期を推測する
広告の掲載開始日と配信状況を分析することで、競合他社のプロモーションの時期や周期を推測できます。
例えば、特定の季節やイベント(年末商戦、母の日など)の少し前から新しい広告の出稿が増える場合、その時期に合わせたキャンペーンを展開している可能性が高いと判断できます。
また、Meta社の広告システムでは成果の良い広告が長く配信される傾向があるため、長期間アクティブな広告は、その企業にとっての成功パターンであると分析可能です。
これらの情報から、市場の動向や競合の戦略を読み解き、自社の年間計画の参考にします。
Meta広告ライブラリを利用する前に知っておきたい3つの注意点
Meta広告ライブラリは非常に強力なツールですが、万能ではありません。
利用する際にはいくつかの注意点と限界を理解しておく必要があります。
例えば、ログインなしで手軽に利用できる反面、原則として配信中の広告のみ確認可能という情報の限りがあります。
社会問題、選挙、政治に関する広告は配信終了後も7年間確認可能ですが、それ以外の過去の広告はすべて見られるわけではないこと、広告の成果に直結するターゲティング設定やパフォーマンスデータ(クリック率、コンバージョン率、顧客獲得単価、広告費用対効果など)は確認できないことなどを把握し、あくまで推測の材料として情報を活用する姿勢が求められます。
配信が終了した広告は閲覧できない場合がある
Meta広告ライブラリは、現在アクティブな広告、または最近まで配信されていた広告を表示するためのツールです。
そのため、配信期間が完全に終了してから時間が経過した過去の広告は、検索しても表示されない場合があります。
Web上のアーカイブのように、過去の広告すべてが保存されているわけではない点を理解しておく必要があります。
特に、短期間で実施されたテストマーケティング用の広告や、すぐに停止されたクリエイティブなどは、タイミングを逃すと確認できない可能性が高いです。
したがって、定点観測として定期的にチェックすることが重要になります。
オーディエンスのターゲティング設定は確認できない
競合分析において、Meta広告ライブラリでオーディエンスのターゲティング設定を直接確認することはできません。Meta広告では、年齢、性別、地域、興味・関心、カスタムオーディエンスなどの詳細なターゲティングが可能ですが、これらの情報は広告マネージャーで設定・確認するものであり、Meta広告ライブラリでは公開されていません。
Meta広告ライブラリで確認できるのは、広告クリエイティブや配信プラットフォームといった情報に限られます。そのため、競合がどのようなターゲット層を狙っているかについては、広告のクリエイティブや文面から推測する必要があります。
広告の成果(パフォーマンス)データは閲覧不可
Meta広告ライブラリでは、表示されている広告が実際にどれくらいの成果を上げているのかを示すパフォーマンスデータは一切公開されていません。
インプレッション数、クリック数、クリック率(CTR)、コンバージョン数、獲得単価(CPA)といった具体的な数値は、その広告を出稿しているアカウントの管理者しか見ることができません。
長期間配信されている広告は成果が良い可能性が高い、といった推測はできますが、あくまで間接的な判断材料です。
Metaの広告ライブラリは、成果を保証するものではなく、あくまで広告の存在を確認するためのツールと認識しておくべきです。
まとめ
Meta広告ライブラリは、Meta社のプラットフォーム上で配信されている広告を誰でも無料で閲覧できる、透明性の高いデータベースです。
基本的な使い方をマスターすれば、競合他社の広告クリエイティブ、配信プラットフォーム、プロモーション時期などを手軽にリサーチできます。
一方で、過去の広告すべてを閲覧できるわけではなく、ターゲティング設定や成果データといった核心的な情報は確認できないという限界もあります。
Metaの広告ライブラリの特性と注意点を正しく理解し、自社の広告戦略をより良いものにするための分析ツールとして有効に活用してください。
UCWORLDが選ばれる理由

Meta広告ライブラリで競合の広告を徹底的にリサーチし、勝ちクリエイティブを分析した。
長期配信されている広告のビジュアル、訴求メッセージ、配信プラットフォームの傾向まで把握して、自社の広告に反映させた。
完璧なクリエイティブができあがり、配信を開始したあなた。
しかし、インプレッション数もクリック数も順調に伸びているのに、なぜか最終的なコンバージョンが期待したほど獲得できない。
「競合と同じようなクリエイティブを作ったのに、なぜうちだけ成果が出ないんだろう?」
実は、その原因は広告のクリエイティブやターゲティングではなく、ユーザーが広告をクリックした”その後”に潜んでいるかもしれません。
Meta広告をクリックしたユーザーが、コンバージョンの前に必ず行うこと
FacebookやInstagramで魅力的な広告を見たユーザーは、興味を持ってあなたのサイトに訪れます。
しかし、特に高額商品やサブスクリプションサービスの場合、その場で即決する人は多くありません。
多くのユーザーが取る行動、それが企業名や商品名での「指名検索」です。
スマートフォンでMeta広告をタップした直後、ユーザーはブラウザを開き、Googleの検索窓にあなたの会社名を入力します。
そのとき、検索サジェストに「〇〇株式会社 評判悪い」「〇〇 詐欺」といったネガティブなキーワードが表示されていたら、どれだけ完璧な広告クリエイティブを作っても、ユーザーは最後の一歩で離脱してしまいます。
総務省の「インターネット上の違法・有害情報への対応に関する調査研究」でも指摘されているように、検索エンジン上での企業の見え方は、ユーザーの購買行動に直接的な影響を与えます。
広告ライブラリで学べること、学べないこと
Meta広告ライブラリは、競合の広告クリエイティブや配信プラットフォームを確認できる優れたツールです。
しかし、広告の成果データ(クリック率やコンバージョン率)は確認できません。
同様に、ユーザーが広告をクリックした後の「信頼性チェック」も、Meta広告ライブラリでは分析できないのです。
競合と同じクリエイティブを作っても成果に差が出るのは、検索エンジンでの企業の見え方が違うからかもしれません。
競合他社は検索サジェストがクリーンな状態に保たれている一方、自社には「評判悪い」「トラブル」といったネガティブワードが表示されていれば、広告費をかけて集めた見込み客が、最終段階で失われてしまいます。
UCWORLDだからできる、広告運用と信頼性確保の一貫サポート
株式会社UCWORLDは、Meta広告をはじめとするSNS広告の運用代行と、検索サジェスト対策を一貫して提供できる専門企業です。
私たちが提供するリスティング広告運用代行サービスでは、Google広告やYahoo!広告に加え、FacebookやInstagramなどのMeta広告の運用にも対応しています。
競合の広告ライブラリ分析から得た知見を活かし、勝ちクリエイティブの要素を取り入れた広告制作、ターゲティング設定、日々のパフォーマンス分析と改善まで、成果にこだわった運用を徹底しています。
そして、UCWORLDの真価は広告運用だけでは終わりません。
Meta広告で集めた見込み客が、最終的にコンバージョンに至るまでの”信頼性”を守るため、検索サジェスト対策サービスも提供しています。
Google・Yahoo!といった主要検索エンジンのサジェストを常時監視し、ネガティブなワードが表示された場合には迅速に検索エンジンからの非表示対応を実施します。
UCWORLDでは、1キーワード月額3万円から対策が可能です。
さらに、ネガティブワードを”消す”だけでなく、良質な関連語・指名語が自然に表示される設計を同時に進めることで、検索体験そのものをプラスに転換します。
企業名や商品名で検索されたときに、信頼できる情報だけが表示される状態を維持することで、Meta広告経由のユーザーが安心してコンバージョンに至る環境を整えます。
広告ライブラリで学べるのは、クリエイティブの”表面”だけです。
本当に成果を出すためには、ユーザーの購買プロセス全体を設計する必要があります。
まずは無料相談から、Meta広告の真の力を引き出しませんか?
UCWORLDでは、無料でのご相談を承っています。
Meta広告を配信しているが思うようにコンバージョンが伸びない、競合と同じようなクリエイティブを作っているのに成果に差が出る、検索結果での自社の見え方に不安を感じている。
そんな課題をお持ちの中堅・大手企業のマーケティング担当者様、経営層の皆様。
まずは一度、お気軽にご相談ください。
貴社の現状を丁寧にヒアリングし、Meta広告の運用と検索サジェスト対策の両面から、最適なソリューションをご提案いたします。
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